並々なみ/\)” の例文
すれば是は容易の公事くじでなしの惣右衞門めはとしこそ老込おいこみたれど並々なみ/\の者に非ずかれこれ評定所へいづるならば此方が是迄の惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その次ぎには、句讀點くとうてんや語勢、聲の抑揚よくやうや場合に應じた身振などに注意して、短かい詩を朗讀した。彼女の年頃にしては、まつたく並々なみ/\ならぬ出來だつた。
あなたとの交際が彼女あれたちに並々なみ/\ならぬ喜びを與へてゐたので——彼女あれたちのマアシュ・エンド出發が近づいて、あなたにも出發して戴かなければならぬやうになる迄は
大岡殿吟味ぎんみにより安間平左衞門が惡事あくじ當人たうにんより追々おひ/\白状に及びしと雖もかれ並々なみ/\ならぬ曲者なればいまのこらずの白状にはあるべからずと思はれなほ種々いろ/\たゞされけれども其外そのほかの事は一かうに申立ずよつ何卒なにとぞ京都にてれと同勤したる佐々木靱負ゆきへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つとめたる願山とは汝かことかハテサア驚くな其方が白状せぬ前に汝のあに切首きりくびの多兵衞がのこらず白状して仕舞しまつたは何も今更いまさらかくすには及ばぬイヤおのれは勿々なか/\並々なみ/\やつではないコレ願山能承まはれ汝が兄の多兵衞はさつぱりとして小氣味こきみよいやつぢや其方もあにの通りすツぱりと白状せよ主税之助にたのまれ島の死骸しがい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)