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下部
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した
ふりがな文庫
“
下部
(
した
)” の例文
それは森の大入道の尨毛の頭に生えた髪の毛だ。その首の
下部
(
した
)
には
頤鬚
(
あごひげ
)
が水に洗はれてをり、
頤鬚
(
あごひげ
)
の下も、
頭髪
(
かみのけ
)
の上も高い青空だ。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
また
其
(
その
)
甲板
(
かんぱん
)
の
下部
(
した
)
には
數門
(
すもん
)
の
大砲等
(
たいほうなど
)
の
搭載
(
つみこまれ
)
て
居
(
を
)
るのではあるまいか、
其
(
その
)
船脚
(
ふなあし
)
は
尋常
(
じんじやう
)
ならず
深
(
ふか
)
く
沈
(
しづ
)
んで
見
(
み
)
える。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
尤
(
もっと
)
もそれは極く
偶
(
たま
)
のことらしく、顎から両方の頬の
下部
(
した
)
が、まるで厩で馬を清掃するとき使う針金製の
馬節
(
ブラッシ
)
そっくりだ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
左舷
(
さげん
)
の
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
は
鬼
(
おに
)
か
蛇
(
じや
)
か、
知
(
し
)
つて
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
の
其
(
その
)
心
(
こゝろ
)
は
分
(
わか
)
らぬが、
今
(
いま
)
は
瞬間
(
しゆんかん
)
も
躊躇
(
ちうちよ
)
すべき
塲合
(
ばあい
)
でないと
考
(
かんが
)
へたので、
私
(
わたくし
)
は
一散
(
いつさん
)
に
走
(
はし
)
つて、
船橋
(
せんけう
)
の
下部
(
した
)
なる
船長室
(
せんちやうしつ
)
の
扉
(
ドーア
)
を
叩
(
たゝ
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それには山麓といふものがなく、
下部
(
した
)
も、
上部
(
うへ
)
と同じく嶮峻な峰であり、その上方にも下方にも高く空が展がつてゐる。丘の上にある森も、森ではない。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“下部”の意味
《名詞》
(かぶ) (物体などにおいて)下側にある部分。下方。
(しもべ) 他人に使える者。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“下部”で始まる語句
下部屋
下部界
下部門
下部女