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下掻
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したがい
ふりがな文庫
“
下掻
(
したがい
)” の例文
しかし
眩
(
まば
)
ゆかったろう、
下掻
(
したがい
)
を引いて
座
(
ざ
)
をずらした、
壁
(
かべ
)
の
中央
(
なかば
)
に柱が
許
(
もと
)
、肩に
浴
(
あ
)
びた日を
避
(
よ
)
けて、朝顔はらりと咲きかわりぬ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空にふらふらとなり、しなしなとして、按摩の手の
裡
(
うち
)
に糸の乱るるがごとく
縺
(
もつ
)
れて、
艶
(
えん
)
に
媚
(
なまめ
)
かしい
上掻
(
うわがい
)
、
下掻
(
したがい
)
、ただ
卍巴
(
まんじともえ
)
に降る雪の中を
倒
(
さかし
)
に
歩行
(
ある
)
く風情になる。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
野分
(
のわき
)
に、
衣紋
(
えもん
)
が崩れて、
褄
(
つま
)
が乱れた。旦那の頭は
下掻
(
したがい
)
の褄を裂いた
体
(
てい
)
に、
紅入友染
(
べにいりゆうぜん
)
の、膝の
長襦袢
(
ながじゅばん
)
にのめずって、靴足袋をぬいと二ツ、仕切を空へ突出したと思え。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
主
(
ぬし
)
になって隠れていそうな気がする処へ、蛇瓶の話を
昨日
(
きのう
)
聞いて、まざまざと
爪立足
(
つまだちあし
)
で、黒焼屋の前を通ってからというものは、うっかりすると、
新造
(
しんぞ
)
も年増も、何か
下掻
(
したがい
)
の
褄
(
つま
)
あたりに
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕