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上総戸
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かずさど
ふりがな文庫
“
上総戸
(
かずさど
)” の例文
一、杉の上等なるものは電信電話の柱として東京へ輸出し、そのほか多く
上総戸
(
かずさど
)
と称する粗末なる雨戸となして東京へ出す事
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
と息を
屏
(
こら
)
して中へ這入る様子を見て居りますると、ガラ/″\と
上総戸
(
かずさど
)
を開けると、土間口へお瀧が出迎い
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
窃
(
そっ
)
と
尾
(
つ
)
いて
往
(
ゆ
)
くと、六軒目の長屋の前へ荷を
下
(
おろ
)
して、がちりっと
上総戸
(
かずさど
)
を明けて入るから、清次は心の内で、
此奴
(
こいつ
)
此処
(
こゝ
)
に住んでるのか、不思議な事もあるものだ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小舞
(
こまい
)
かきの竹は勝手を知っていますから、
明店
(
あきだな
)
の
上総戸
(
かずさど
)
を明けて中へ
這入
(
はい
)
り、
菰
(
こも
)
を
布
(
し
)
き、
睾丸火鉢
(
きんたまひばち
)
を入れ、
坐蒲団
(
ざぶとん
)
を布きましたから、其の上に清次は
胡座
(
あぐら
)
をかき。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
漸々
(
よう/\
)
上総戸
(
かずさど
)
を明けて忍び足で中へ這入りまして、板の間から小兼は上りまして、手探りで探り寄ると、敷布団に手が障りましたから、ぴったり枕元へ坐りまして
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
此方
(
こちら
)
も取急ぎますから出て
行
(
ゆ
)
きました。親子は
上総戸
(
かずさど
)
の所まで鹽原夫婦を見送り、雨戸を
閉
(
た
)
て、顔見合わせ、
彼
(
か
)
の
母親
(
おふくろ
)
は眼病だと云ったのが眼をパッチリ明きまして悴に向い
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云われ、清次は煙草盆を手に
提
(
さ
)
げ二階へ上るのを見て、
婆
(
ばゞあ
)
は土間へ
下
(
お
)
り、
上総戸
(
かずさど
)
を明け。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
云
(
いい
)
ながら、ダク/\血の流れる足を
引摺
(
ひきず
)
って、
上総戸
(
かずさど
)
のもとにいざり寄り
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
腕は
冴
(
さ
)
えて居るし、
刃物
(
きれもの
)
は良し、又九郎横倒れに
斃
(
たお
)
れるのを見て
婆
(
ばゞあ
)
は逃出そうと
上総戸
(
かずさど
)
へ手を掛けましたが、余り締りを厳重にして御座いまして、
栓張
(
しんばり
)
を取って、
掛金
(
かけがね
)
を外す間もございません
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是れから馬を引いて小屋に繋ぎ、自分は台所口の
上総戸
(
かずさど
)
を明けながら
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
とガラ/\/\と重たい
上総戸
(
かずさど
)
を明ける。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
総
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“上総”で始まる語句
上総
上総介
上総屋
上総国
上総守忠清
上総掘
上総沖
上総女
上総者
上総房州