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三右衛門
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さんえもん
ふりがな文庫
“
三右衛門
(
さんえもん
)” の例文
旧字:
三右衞門
妹たちが来たとき
弥生
(
やよい
)
はちょうど独りだった。
良人
(
おっと
)
の
三右衛門
(
さんえもん
)
はまだお城から下らないし、与一郎も稽古所から帰っていなかった。
日本婦道記:風鈴
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
第二に
治修
(
はるなが
)
は
三右衛門
(
さんえもん
)
へ、ふだんから特に目をかけている。
嘗
(
かつて
)
乱心者
(
らんしんもの
)
を取り抑えた際に、三右衛門ほか
一人
(
ひとり
)
の
侍
(
さむらい
)
は
二人
(
ふたり
)
とも額に傷を受けた。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
主人の
三右衛門
(
さんえもん
)
は許してくれるでしょうが、番頭手代は、決して腹の中では、許してくれないだろうと——こう言うのです。
銭形平次捕物控:075 巾着切りの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
家に伝わった俳名
三升
(
さんしょう
)
、
白猿
(
はくえん
)
の外に、
夜雨庵
(
やうあん
)
、二九亭、寿海老人と号した人で、
葺屋町
(
ふきやちょう
)
の芝居茶屋
丸屋
(
まるや
)
三右衛門
(
さんえもん
)
の子、五世団十郎の孫である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
なかでもいちばん人気を呼んだものは、当日の結び相撲だった
秀
(
ひで
)
の
浦
(
うら
)
三右衛門
(
さんえもん
)
と、
江戸錦
(
えどにしき
)
四郎太夫
(
しろうだゆう
)
の一番でありました。
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
「何は、
三右衛門
(
さんえもん
)
は。」と聞いた。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
然
(
しか
)
るに
天保
(
てんぽう
)
四年
癸
(
みずのと
)
巳
(
み
)
の
歳
(
とし
)
十二月二十六日の
卯
(
う
)
の刻
過
(
すぎ
)
の事である。当年五十五歳になる、
大金奉行
(
おおかねぶぎょう
)
山本
三右衛門
(
さんえもん
)
と云う老人が、
唯
(
ただ
)
一人すわっている。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
親を
喪
(
うしな
)
った徳之助は、遠縁の増屋に引取られて養子分で、二十一まで働きましたが、増屋の主人
三右衛門
(
さんえもん
)
の慈愛が深まるにつれて、
朋輩
(
ほうばい
)
の
嫉妬
(
やきもち
)
が激しく、三百八十両の大金を失っても
銭形平次捕物控:075 巾着切りの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
治修は言葉を終らずに、ちらりと
三右衛門
(
さんえもん
)
の顔を眺めた。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
狩谷棭斎、名は
望之
(
ぼうし
)
、
字
(
あざな
)
は
卿雲
(
けいうん
)
、棭斎はその号である。通称を
三右衛門
(
さんえもん
)
という。家は
湯島
(
ゆしま
)
にあった。今の一丁目である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
通称は
三右衛門
(
さんえもん
)
である。六
世
(
せい
)
の祖
重光
(
ちょうこう
)
が伊勢国
白子
(
しろこ
)
から江戸に出て、神田佐久間町に
質店
(
しちみせ
)
を開き、屋号を
三河屋
(
みかわや
)
といった。当時の店は弁慶橋であった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
右
常用漢字
小1
部首:⼝
5画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“三右”で始まる語句
三右衞門
三右衞門店