一頻ひとしきり)” の例文
草木さうもくおよ地上ちじやうしもまばたきしながらよこにさうしてなゝめけるとほ西にし山々やま/\ゆき一頻ひとしきりひかつた。すべてをつうじて褐色かつしよくひかりつゝまれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
先ずこのがやがやが一頻ひとしきりむとお徳は急に何か思い出したようにたって勝手口を出たが暫時しばらくして返って来て、妙に真面目まじめな顔をして眼をまるくして
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
一頻ひとしきり陽気になつた。お糸さんも二階のお客さんを送りつけて手がすいた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)