“をのだかうのしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
小野田幸之進100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞柳ていりうと云ひしが此者通仙と入魂じゆこんなりし故妻子の難儀を見兼ねて世話をなしける處あまさきの藩中に小野田幸之進をのだかうのしんと云人有りしが勘定頭かんぢやうがしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上我々は上方者にて御當地ごたうちに知人もなくやむ事を得ず御山内に住居仕すまひつかまつり候と申立るを大岡殿どの呵々から/\と笑はれ白痴たはけめ知人なしとて宿屋もあり汝等なんぢらが罪は明白にれて居るぞ江尻えじりに於て小野田幸之進をのだかうのしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あげもとあまさき藩中はんちう小野田幸之進をのだかうのしんと申者にて主用しゆよう有之これあり上方へのぼり候とき江尻宿えじりじゆくにて盜賊たうぞくの爲に切害せつがいあひ主人の金四百五十りやうならびに其身用意よういきん二十りやう衣類いるゐ大小までうばひ取られ家も斷絶仕だんぜつつかまつりしのみか盜賊たうぞくの爲に殺害せつがいいたされしは武士の恥辱ちじよくとて一家中幸之進かうのしんうはさ以てのほかよろしからず如何いかにも口惜くちをしぞんじ候まゝ神佛へちかひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)