“わかおくさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若奥様66.7%
浪子様33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちやう今頃いまごろだで——それ/\、それよ矢張やつぱみちだ。……わし忠蔵ちうざうがおともでやしたが、若奥様わかおくさまがね、瑞巌寺ずゐがんじ欄間らんまつてる、迦陵頻伽かりようびんがこゑでや
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わすれもしねえだ、若奥様わかおくさまは、綺麗きれいぬひ肩掛かたかけつてよ。むらさきがゝつたくろところへ、一めんに、はい、さくらはなびらのちら/\かゝつた、コートをめしてな。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
同時どうじに一昨年さくねんふゆ衣絵きぬゑさん、婿君むこぎみのために若奥様わかおくさまであつた、うつくしい夫人ふじんがはかなくなつてる……新仏しんぼとけは、夫人ふじんの三年目ねんめに、おなじ肺結核はいけつかく死去しきよしたのであるが……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あなたさまにも、御覧ごらんなせえと……若奥様わかおくさまが。」
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
浪子様わかおくさまでございますが、どうもかような事は実もって申し上げにくいお話でございますが、御承知どおりあの御病気につきましては、手前ども——川島でも、よほど心配をいたしまして
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)