“やまごえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
山越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これしよくはありませんが薬屋くすりやの息子でございますから、くま膏薬かうやくることを知つてりますから、膏薬かうやくこしらへて山越やまごえをしてあつち此方こつちつてゐるのでございます。
山越やまごえよ五浦少女、日中ひなかより影をつづりて、もてなしと我にまゐると、とと、瓶子かかへ、五器そろへ、お膳持て来る。一閑張・筆・墨・硯、さて紙帳、くくり枕や、夜のものとふすま持てる。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わしいまはなし序開じよびらきをした飛騨ひだ山越やまごえつたときの、ふもと茶屋ちやゝで一しよになつた富山とやま売薬ばいやくといふやつあ、けたいのわるい、ねぢ/\したいや壮佼わかいもので。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)