-
トップ
>
-
やくば
此れなあ、そんでも
難有えことに、
水浸に
成つた
家さは
役場から
一軒毎に
下げ
渡しになつたんだよ
近いて
視ると
例の石を
持て居るので大に
驚き其
男を
曳ずつて
役場に出て
盜難の
次第を
訴へた。
父さんが
村役塲の
前を
通りますと、そこへ
來て
羽を
休めて
居る
燕もありました。
燕は
役塲の
前に
建てゝある
木の
標柱を
眺めて、さも/\
遠い
旅行をして
來たやうな
顏をして
居ました。