“めいけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名硯37.5%
名劍25.0%
冥顕12.5%
名剣12.5%
名劒12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シナの名墨や、端溪などの名硯めいけんについて、同様な研究をしてみたらいわゆる墨色とか、溌墨はつぼくとかいう東洋の墨の神秘に科学的な説明がある程度まで与えられるかもしれない。
八幡馬と墨の研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
二時やつさがりに松葉まつばこぼれて、ゆめめて蜻蛉とんぼはねかゞやとき心太ところてんおきなこゑは、いち名劍めいけんひさぐにて、打水うちみづ胡蝶てふ/\おどろく。行水ぎやうずゐはな夕顏ゆふがほ納涼臺すゞみだい縁臺えんだい月見草つきみさう
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
盧生ろせいが夢中に八十年の浮沈行蔵ぎょうぞうあり。ないし、かくのごとき一夢の前中後、冥顕めいけんの異あれども、盧生が身は一貫せり。生死相隔てて幽明別なれども、神識じんしき一貫して滅せず。三世に相続して昇沈無窮なり」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
鐘釣かねつり温泉から黒部川を遡ろうとする人は温泉附近で百貫ひゃっかん山や名剣めいけん山の岩崖をのけ反るようにして眺め、猿飛のあたりでえぐり削られた岩磐に水と岩との凄じい闘争の跡を俯瞰し
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
対岸の百貫山と名劒めいけん山を連ねた急峻な山稜を絶えず頭上に仰いで、横合から不意に落ち来る幾つかの支谷を越えた。独活うど谷、小屋ノ谷、蔭ノ谷などいうのがそれだ。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)