“百貫”の読み方と例文
読み方割合
ひゃっかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百貫ひゃっかん山・東谷山・牛首山・黒部別山・針ノ木谷・東沢などには、唐檜とうひ白檜しらべ或は落葉松の純林が真黒に繁っているのが見られる。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
熊本高等学校に入学した年の冬の休みに長崎から佐世保させぼへかけての見学をした。熊本から百貫ひゃっかんまで歩いて夜船で長崎へ渡りそこで島原の方から来る友人四、五名と落ち合ったのである。
二つの正月 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
谷筋を罩めていた霧が薄らいで、其中からみどりの濃い山の影がぼうっと行手に滲み出した。百貫ひゃっかん山である。幾多の平行した縦谷が骸骨の肋骨のように懸っている。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)