“むかは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
鵡川33.3%
武川33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねだり取らんと云彼がたくみに候はんと申立れば越前守殿はお兼にむかはれ汝吾助と申合せ宅兵衞を欺きしは相違無さうゐなきや少しにてもいつはかざらば苦敷くるしき思ひを爲べしと言和ものやはらかに申されけるにお兼は漸々やう/\おもて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おひ右の小指こゆびなきはたしかなる證據なり與市白状致せと申さるゝに勘兵衞は空嘯そらうそぶき如何樣に御尋ねあるとも私し與市と申たる儀御座なく候と白状なさねばなほ海賊共にたづねらるゝに與市に相違之なくと申にぞ淡路守殿勘兵衞にむかはれ其方面體めんていの疵は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、膽振いぶり鵡川むかはまで三間幅であつた縣道が、そこから二間半に狹まり、また二間しかなくなつた上に排水用意が足りないので、いつもじめ/\して乾かない。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
義雄等はそれに乘つて、樽前山をずツと後ろにして、一面の火山灰地なるイリシカベツ原野を殆ど一直線につけてある長い道路に添ひ、勇拂ゆうふつを通つて鵡川むかはに進み、そこにその日の宿を取つた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
一游亭いちいうていと鎌倉より帰る。久米くめ田中たなかすが成瀬なるせ武川むかはなど停車場へ見送りにきたる。一時ごろ新橋しんばし着。直ちに一游亭とタクシイをり、聖路加せいろか病院に入院中の遠藤古原草ゑんどうこげんさうを見舞ふ。