鵡川むかは)” の例文
そして、膽振いぶり鵡川むかはまで三間幅であつた縣道が、そこから二間半に狹まり、また二間しかなくなつた上に排水用意が足りないので、いつもじめ/\して乾かない。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
義雄等はそれに乘つて、樽前山をずツと後ろにして、一面の火山灰地なるイリシカベツ原野を殆ど一直線につけてある長い道路に添ひ、勇拂ゆうふつを通つて鵡川むかはに進み、そこにその日の宿を取つた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)