“ぼんくれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
盆暮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生徒入学の時には束脩そくしゅうを納めて、教授する人を先生とあおたてまつり、入学の後も盆暮ぼんくれ両度ぐらいに生徒銘々めいめいの分に応じて金子きんすなり品物なり熨斗のしを附けて先生に進上する習わしでありしが、私共の考えに
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
オヽおまへ留守るす差配さはいどのがえられてといひさしてしばたゝくまぶたつゆ白岡鬼平しらをかきへいといふ有名いうめい無慈悲むじひもの惡鬼あくき羅刹らせつよと蔭口かげぐちするは澁團扇しぶうちはえんはなれぬ店子共たなこども得手勝手えてがつて家賃やちん奇麗きれいはらひて盆暮ぼんくれ砂糖袋さたうぶくろあましるさへはしかばぐる目尻めじり諸共もろとも眉毛まゆげによぶ地藏顏ぢざうがほにもゆべけれど
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それにもかかわらず、自分の母親のお豊はあまりくは思っていない様子で、盆暮ぼんくれ挨拶あいさつもほんの義理一遍いっぺんらしい事を構わず素振そぶりあらわしていた事さえあった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)