“ぼんく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盆供60.0%
盆暮40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十四日の盆供ぼんくに伜どもの墓を賑やかに飾りたて、谷の上の細殿ほそどのからゆっくり見おろしてやろうという目的らしかったが、予期されたように公子と花世もいっしょに行くことになり
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかも物質的に報いられる所ははなはうすく給料等も時々の手当てに過ぎず煙草銭たばこせんにもきゅうすることがあり衣類は盆暮ぼんくれに仕着せを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
盆暮ぼんくれには母子そろって挨拶にくるのを欠かさない——いまは息子の孫七があとをとって、自前じまえの田畑を耕し、ささやかながら老母を養っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
打ったりののしったりする婦人ふじんとは受け取りかねる風情があったまた附き合いのためには見えをかざり派手を喜び祝儀無祝儀ぶしゅうぎ盆暮ぼんくれの贈答ぞうとう等には鵙屋の娘たる格式をもってなかなかの気前を見せ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)