“ひやと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日傭50.0%
日雇50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奉公女とくると下働きの飯焚めしたきから日傭ひやとい女にいたるまでかつて手をつけなかったためしはなく、それも大してあくどいというやり方ではないが、親切ごかしに貧乏な水呑百姓に金を貸してやっては
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
ゆき子は、自分もまたその一人なのだと思ひ、何のほこりもない、日傭ひやとひ人夫の娘にでもなつたやうなわびしいものが心をよぎつた。ゆき子は内地へかへりたかつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
たづねけれ共相應の口もなくたくはへの路用をつかひ切詮方せんかたなく或人の世話せわにて本郷三丁目に裏店うらだなかりおのれは庄兵衞と改名しお梅はとよと改ため庄兵衞日雇ひやとひとなりほそけむりを立つゝ二三ヶ月くらしけれ共天道惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仕つり今に毎日まいにちの樣に參る者あれども是も至て正直者なりと云ば同心どうしんもうほか朝夕あさゆふ出入る者は無かと申ければ道庵なほ打案うちあんじ八丁堀長澤町に居る甚兵衞と申者もと遠州へんうまれの由其日稼の貧窮ひんきうにて折々をり/\日雇ひやとひにも致し召遣めしつかひし事御座れども此者も在所ざいしよに居し頃は名主役もつとめし由に承まはりしが成程日傭取ようとりには人がらも宜しく折に觸ては
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)