“ひとは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一葉70.6%
一刷8.8%
一刎5.9%
一羽5.9%
一剥2.9%
一片2.9%
人恥2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真白まっしろすすきの穂か、窓へ散込んだ錦葉もみじ一葉ひとは散際ちりぎわのまだ血も呼吸いきも通うのを、引挟ひっぱさんだのかと思ったのは事実であります。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一刷ひとはけ、なぎの見えるあたりから、雨雲の滲んだ空へかけて、暁方あけがたの小雨が、山では雪になっていたのか、染め上げたように、まっ白になすられて、見るからうそ寒むい。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
血が伝わるのを一刎ひとはね刎ねてひねる。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
霜ふりかゝる老鷲の一羽ひとはをくはへ眺むれば
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
青年のまともの顔が見られる度に、かの女は一剥ひとはぎずつ夢を剥がれて行った。それはむす子とは全然面影の型の違った美青年だった。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
むすめは、人恥ひとはずかしそうにひくこえでうたっていました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)