“はゞき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脛巾28.6%
裹脚28.6%
脚絆14.3%
脛巾金14.3%
脛穿14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(定重は奧へゆかんとする時、奧より佐々木高綱は頭髻もとどりを切りたる有髮うはつ僧形そうぎやう。直垂の袴をくゝりて脛巾はゞきをはきたる旅姿にて笠を持ち出づ。あとより薄衣、與一、六郎、小萬等は打しをれて送り出づ。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
○ハツハキといふは里俗りぞくのとなへなり、すなはち裹脚はゞきなり。わらのぬきこあるひはがまにても作る。雪中にはかならず用ふ、やまかせぎは常にも用ふ。作りやう図を見て大略を知るべし。
脚絆はゞきぞあだにやぶれ朽つる。
信姫 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
それから一ぱうせうなる横穴よこあなのシキからは、ひと大腿骨だいたいこつ指骨しこつの一小部分せうぶぶんとがで、直刀ちよくたう折片せつべんつば鐵製てつせい寶珠形ほうじゆがたすかし)脛巾金はゞきおよ朱塗しゆぬり土器どき彌生式土器やよひしきどき類似るゐじす)とうでた。
『みの帽子』を冠り、がま脛穿はゞきを着け、爪掛つまかけを掛けた多くの労働者、または毛布を頭から冠つて深く身を包んで居る旅人の群——其様そんな手合が眼前めのまへを往つたり来たりする。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)