脛巾はゞき)” の例文
強い、若い、とは言へひきつけるやうに美しい女同志が、赤い脛巾はゞきを當てゝ、吾儕の側を勇ましさうに漕いで通つた。それは榮螺さゞゑを取りに行つて歸つて來た舟だつた。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
(定重は奧へゆかんとする時、奧より佐々木高綱は頭髻もとどりを切りたる有髮うはつ僧形そうぎやう。直垂の袴をくゝりて脛巾はゞきをはきたる旅姿にて笠を持ち出づ。あとより薄衣、與一、六郎、小萬等は打しをれて送り出づ。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)