-
トップ
>
-
はいく
其は翁が八十の
祝に出来た関牧場の
画模様の
服紗と、命の洗濯、旅行日記、目ざまし草に一々
歌及俳句を
自署したものであった。両家族の者残らずに
宛てゝ、
各別に名前を書いてあった。
いかなる
奇功を
立たるやはかりがたし、
殊に
此地に一
名園を
加へたるは
私利のみなりといふべからず、
偖此の
菊塢老年には学問も少しは心がけしと見え、
狂歌俳句も
左のみ手づゝにはあらず
その
李の
花、
花の
李の
頃、
二階の
一室、
四疊半だから、
狹い
縁にも、
段子の
上の
段にまで
居餘つて、わたしたち
八人、
先生と
合はせて
九人、
一夕、
俳句の
會のあつた
時、
興に
乘じて、
先生が