“なりだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鳴出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日暮方から鳴出(なりだ)した雷は益々(ますます)すさまじくなって、一天(いってん)墨を流したようで、篠突(しのつ)く大雨、ぴかりぴかりと電(いなずま)が目の眩(くら)むばかり障子に映(うつ)って、その毎(たび)に天地も覆(くつがえ)るように雷(いかずち)が鳴り渡る
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼も初めての事なので、薄気味悪(わ)るく、うとうとしていると、最早(もう)夜も大分更(ふ)けて、例の木枯(こがらし)の音が、サラサラ相変らず、聞(きこ)える時、突然に枕許(まくらもと)の上の呼鈴(べる)が、けだだましく鳴出(なりだ)したので
死体室 (新字新仮名) / 岩村透(著)
大沼(おほぬま)の水(みづ)は唯(たゞ)、風(かぜ)にも成(な)らず雨(あめ)にも成(な)らぬ、灰色(はいいろ)の雲(くも)の倒(たふ)れた広(ひろ)い亡体(なきがら)のやうに見(み)えたのが、汀(みぎは)からはじめて、ひた/\と呼吸(いき)をし出(だ)した。ひた/\と言(い)ひ出(だ)した。幽(かすか)にひた/\と鳴出(なりだ)した。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)