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つじばんづけ
芳町と
蔵前に
別れ
別れに
住むようになったばかりに、いつか
会って
語る
日もなく二
年は三
年三
年は五
年と、
速くも
月日は
流れ
流れて、
辻番付の
組合せに、
振袖姿の
生々しさは
見るにしても
揚場の
奧方は、
最う
小兒の
方は
安心なり。
待くたびれた、と
云ふ
風で、
例の
襟を
引張りながら、
白いのを
又出して、と
姿見を
見た
目を
外らして、
傍に
貼つた、
本郷座の
辻番附。