“つぐみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.6%
16.4%
蹲踞1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他の一方には、饒舌じょうぜつすずめのどを鳴らす山鳩やまばとや美声のつぐみが群がってる古木のある、古い修道院の庭の、日の照り渡った静寂さがたたえていた。
話にきっかけをつけるのではない。ごめん遊ばせと、年増の女中が、ここへ朱塗の吸物膳に、胡桃くるみと、つぐみ蒲鉾かまぼこのつまみもので。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すかし見るに生憎あひにく曇りて黒白あやめも分ず怖々こは/\ながら蹲踞つぐみ居ればくだんの者は河原へあがより一人の女を下しコレ聞よ逃亡者かけおちものと昨日から付纒つきまとひつゝやう/\と此所へ引摺ひきずこむまでは大にほね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私は三度目にこの峠にやつて來たが、夏はいつでも雨に崇られて此處の眺望を見逃した。山を見てゐると無砂谷からばら/\ッと飛んで來たつぐみの一群は苦もなく鳥網に引懸つてしまふ。
黒岩山を探る (旧字旧仮名) / 沼井鉄太郎(著)