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ちゅうぶかんじゃ
日はすでに
没した。イワン、デミトリチは
顔を
枕に
埋めて
寐台の
上に
横になっている。
中風患者は
何か
悲しそうに
静に
泣きながら、
唇を
動かしている。
朝には
患者等は、
中風患者と、
油切った
農夫との
外は
皆玄関に
行って、一つ
大盥で
顔を
洗い、
病院服の
裾で
拭き、ニキタが
本院から
運んで
来る、一
杯に
定められたる
茶を
錫の
器で
啜るのである。
左の
方の
中風患者には
始終匙でもって
食事をさせる。