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だうろくじん
道のべの
道陸神よあかあかと日照り
隈なし道陸神よ
男が
呼吸を
詰めた
途端に、
立留まつた
坂の
下り
口。……
病院下の
三ツ
角は、
遺失すくらゐか、
路傍に
手紙をのせて
來ても、
戀の
宛名に
屆きさうな、
塚、
辻堂、
賽の
神、
道陸神のあとらしい
所である。
(
渠等が
通の
原則を
守りて
俗物を
斥罵するにも
関らず。)然しながら
縦令俗物に
渇仰せらる〻といへども
路傍の
道祖神の如く
渇仰せらる〻にあらす