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ただひとり
ふりがな文庫
“ただひとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
タダヒトリ
語句
割合
唯一人
66.7%
只獨
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯一人
(逆引き)
父は祖父を
護
(
ご
)
して遠方に
避難
(
ひなん
)
し、兄は京都の英学校に居り、家族の中で
唯一人
(
ただひとり
)
の男の彼は、母と三人の姉と熊本を東南に
距
(
さ
)
る四里の山中の
伯父
(
おじ
)
の家に避難した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
夜半人の
寝静
(
ねしづま
)
つた時、
唯一人
(
ただひとり
)
舷に
倚
(
よ
)
つて水を凝視すれば「死」はいつも自分の
目前
(
めのまへ
)
に広がつてゐる事を自覚するにつけ、自分は美しい星の
下
(
した
)
なるこの人生に対して
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一昨日
(
おとつい
)
は、一字の男総出で、隣村の北沢から
切組
(
きりくみ
)
舞台
(
ぶたい
)
を荷車で挽いて来た。昨日は終日舞台かけで、村で
唯一人
(
ただひとり
)
の大工は先月来仕かけて居る彼が家の仕事を
休
(
やす
)
んで舞台や
桟敷
(
さじき
)
をかけた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
村中で
唯一人
(
ただひとり
)
のチョン髷の持主、彼に対してはいつも
御先生
(
ごせんせい
)
と挨拶する佐平爺さんは、
荒蓆
(
あらむしろ
)
の上にころり横になって、
肱枕
(
ひじまくら
)
をしたが、風がソヨ/\吹くので直ぐ
快
(
い
)
い気もちに眠ってしまったと見え
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ただひとり(唯一人)の例文をもっと
(2作品)
見る
只獨
(逆引き)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
一つでも
善
(
い
)
いから
始終
(
しじゆう
)
汁
(
しる
)
の
中
(
なか
)
で
必
(
かなら
)
ずくつ/\と
煮
(
に
)
て
欲
(
ほ
)
しかつた。
然
(
しか
)
しそれは
一同
(
みんな
)
で
祝
(
いは
)
ふ
時
(
とき
)
のみで、それさへ
卯平
(
うへい
)
が
只獨
(
ただひとり
)
ゆつくりと
味
(
あぢは
)
ふには
焙烙
(
はうろく
)
に
乘
(
の
)
せる
分量
(
ぶんりやう
)
が
餘
(
あま
)
りに
足
(
た
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ただひとり(只獨)の例文をもっと
(1作品)
見る
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