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唯一人
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ただひとり
ふりがな文庫
“
唯一人
(
ただひとり
)” の例文
父は祖父を
護
(
ご
)
して遠方に
避難
(
ひなん
)
し、兄は京都の英学校に居り、家族の中で
唯一人
(
ただひとり
)
の男の彼は、母と三人の姉と熊本を東南に
距
(
さ
)
る四里の山中の
伯父
(
おじ
)
の家に避難した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
夜半人の
寝静
(
ねしづま
)
つた時、
唯一人
(
ただひとり
)
舷に
倚
(
よ
)
つて水を凝視すれば「死」はいつも自分の
目前
(
めのまへ
)
に広がつてゐる事を自覚するにつけ、自分は美しい星の
下
(
した
)
なるこの人生に対して
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一昨日
(
おとつい
)
は、一字の男総出で、隣村の北沢から
切組
(
きりくみ
)
舞台
(
ぶたい
)
を荷車で挽いて来た。昨日は終日舞台かけで、村で
唯一人
(
ただひとり
)
の大工は先月来仕かけて居る彼が家の仕事を
休
(
やす
)
んで舞台や
桟敷
(
さじき
)
をかけた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
村中で
唯一人
(
ただひとり
)
のチョン髷の持主、彼に対してはいつも
御先生
(
ごせんせい
)
と挨拶する佐平爺さんは、
荒蓆
(
あらむしろ
)
の上にころり横になって、
肱枕
(
ひじまくら
)
をしたが、風がソヨ/\吹くので直ぐ
快
(
い
)
い気もちに眠ってしまったと見え
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
唯
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“唯一”で始まる語句
唯一
唯一言
唯一不二
唯一無二
唯一目
唯一神
唯一箇
唯一者
唯一論
唯一神道名法要集