“ひとりきり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一人切33.3%
一人限33.3%
唯一人33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
違ひない! お袋が有るとか、女房が有るといふのなら、跡に残つた者が困りもせうが、一人切ひとりきりなら誰に掛構かけかまひもない話だ。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
その日は帰途かへりに雨に会つて来て、食事に茶の間に行くと、外の人はう済んで私一人限ひとりきりだ。内儀は私に少し濡れた羽織を脱がせて、真佐子に切炉の火でさせ乍ら、自分は私に飯をよそつて呉れてゐた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
(いいえ、何の、どこか松のこずえに消え残りました、さみしい高燈籠たかとうろうのように見えますよ。里のお墓には、お隣りもお向うもありますけれど、ここには私唯一人ひとりきり。)
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)