“一人限”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとりきり50.0%
ひとりぎり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日は帰途かへりに雨に会つて来て、食事に茶の間に行くと、外の人はう済んで私一人限ひとりきりだ。内儀は私に少し濡れた羽織を脱がせて、真佐子に切炉の火でさせ乍ら、自分は私に飯をよそつて呉れてゐた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
押鎭おししづめ誰かと思へば大家おほやさん大層たいそう御機嫌で御座りますねヘイヤ澤山たんともやらねど今其所そこ一寸ちよつと一杯やつたばかりさ夫はさうとお光さん今日新版しんぱんの本が出來できて未だ封切ふうきりもしないのが澤山あるが日がくれたらせめだけも見にお出そして今夜は母親おふくろは大師河原の親類へ泊りがけにと行て留守うちには吾儕わたし一人限ひとりぎりゆゑ必ずお出の色目づかひお光はうらみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)