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ぜつけう
(やあ、
人参と
干瓢ばかりだ、)と
踈匆ツかしく
絶叫した、
私の
顔を
見て
旅僧は
耐へ
兼ねたものと
見える、
吃々と
笑ひ
出した、
固より
二人ばかりなり、
知己にはそれから
成つたのだが
國民はこゝにおいてか
眞劍に
耐震的建築の
大成を
絶叫しつゝあるのである。(完)
端艇を
覆へす
懼があるので
今しも
右舷間近に
泳いで
來た三四
尺の
沙魚、『
此奴を。』と
投込む
餌の
浪に
沈むか
沈まぬに、
私は『やツ。しまつた。』と
絶叫したよ。