-
トップ
>
-
せきへん
稍々大なる
石片を
採り、打ち壞き小破片とし、
其中より目的に
適ひたるものを
撰み
出す迄は右に記せし所に
同樣なるべきも、夫より
後は或は
左手に獸皮の小片を持ち
皮越しに
石片を
撮み
明かに知る由
無しと雖も製法の
大畧は先づ
板の
如く扁平なる
石片を
採りて之を適宜の
幅に
引き
截るか、又は
自然に細長き石を
周圍より缺き减らし磨り减らしして
適宜の
太さにするかして
他の
不規則に高低
有る
部は或は
缺き或は
摩りて
全体を大なる
牡丹餅の如き形とし
兩面の
中央部には
尖端の鋭き
石片又は
鹿の
角抔を
當て、他の小石を槌として之を
打ち徐々に
凹みを
設けしならん。