“さんや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンヤ
語句割合
山谷76.8%
山野19.6%
三谷1.8%
三夜1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雷門に向って右が吾妻橋あずまばし、橋と門との間が花川戸、花川戸を通り抜けるとやま宿しゅくで、それから山谷さんや、例の山谷堀のある所です。
日光は直射するが、海より吹く軟風なんぷうのために暑気を感ぜず、好晴のもとに浮ぶあは青靄せいあいの気が眸中ぼうちう山野さんやを春の如く駘蕩たいたうたらしめるのであつた。
三谷さんやさんなればと返事待つまでもなくおまんに口を掛け、しばらくは差向さしむかいにて、聞けばふさぐも無理ならず、昨夕は御存じの親方呼びにりしに、詰らぬ行掛りの末もつれて、なにひと
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
お前様にも清さんにもさとられ候こともなく打ち過ぎ候ふに、昨日三谷さんやさんのお座敷にて、ふとした常談に枝葉えだはがさき、清さんを呼んで下され、呼んで遣らうといはれた時の嬉しさいかばかりぞ
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
年に何度か行われる二十三夜待にじゅうさんやまちの中で、特に霜月三夜さんやを大切にする風が中国地方その他にある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)