“さけのみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飲酒家44.4%
酒飲22.2%
酒呑16.7%
酒家5.6%
飮酒家5.6%
酒徒5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人は非常の飲酒家さけのみでヒマラヤ山中の土民の中でも余程悪い博徒といったような男で、常に私に対して蔭言かげごとをいい、あれは英国の官吏である
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「厭なこと、そんなことを云はれると酒飲さけのみのやうよ。たゞね、脳貧血がおこるやうな気がしたからさう思つたのですよ。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
自分で運転しようと思って、柵の針金にぶつかったのさ。家の運転手は、酒呑さけのみで仕方のないやつだから暇を
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
武「酒家さけのみは妙なものだな、酒屋の前を通ってぷーんと酒のにおいが致すと飲みくなる、わしも同じくごくすきだが、貴様が飲んでる処を見ると何となくうらやましくなる」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
武「それ直接じかに飲んではいけない、んな酒家さけのみでも直接にはやれない」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「分つた、海鼠腸このわた。……五島ごたうだつしやろ。……それ知らいで、飮酒家さけのみと可味いもん喰ひの看板掛けとかれまツかいな。」
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「これ知らんかなア、お前の飮酒家さけのみもまだ素人や。」と、父は丹念に壺の目貼を取つて、灰吹を掃除した時に出るやうな、ぬら/\した、汚らしいものを箸に挾み出して、可味うまさうに舌打した。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『時に、瀬川君。』と敬之進は酒徒さけのみらしい手付をして、盃を取上げ乍ら
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)