酒飲さけのみ)” の例文
旧字:酒飮
ひょろひょろしてちょうど酒飲さけのみが大変飲み過してじきに倒れてしまうごとくにちょっとした雪の中の小石につまずいても倒れてしまう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「厭なこと、そんなことを云はれると酒飲さけのみのやうよ。たゞね、脳貧血がおこるやうな気がしたからさう思つたのですよ。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
又「誠に困ったなア、今御馳走が出たので一杯ったところ、つい酔うてそのな、酒を飲めば若い女子おなごに冗談をするは酒飲さけのみの当り前だ、突然いきなりちやアがって、打たんでもいわ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
酒飲さけのみで小理窟をいう客はたれでもきれえだ、向うはやさしい客でい座敷だ、向うへくのは当りめえの話で貴方あんた御扶持を出して抱えて置くじゃアなえし、仕様ねえから早く帰っておくんなさえ……なにする
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)