“可味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うま81.8%
おい9.1%
あじわうべく9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひよツとして、本場の上等鰹節のない時は、白醤油を皿に入れ、それを箸の尖端さきで䑛めつゝ、可味うまさうに飯の實を味つてゐた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「泊つて行きなはるか。……久し振りや、阿母おかあさんの乳汁ちゝ可味おいしおますで。」と千代松は微笑みつゝ言つて、背後うしろすくんでゐる竹丸を母の前へ引き出さうとした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
蕃山ほどの大事業ある人にして此言始めて可味あじわうべくなるべしといえども、即これ先日申上候道の論を一言にて申候者と存候。朝より暮まで為す事一々大事業と心得るは、即一廉ひとかどの人物といふものと存候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)