可味おい)” の例文
「泊つて行きなはるか。……久し振りや、阿母おかあさんの乳汁ちゝ可味おいしおますで。」と千代松は微笑みつゝ言つて、背後うしろすくんでゐる竹丸を母の前へ引き出さうとした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「定はん貰ひや、大阪の土産やで。可味おいしいもんやろ。……飴……猫の糞(菓子の名)……羊羹……。」
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)