“酒徒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さけのみ33.3%
しゅと33.3%
バッカント33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『時に、瀬川君。』と敬之進は酒徒さけのみらしい手付をして、盃を取上げ乍ら
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そうして酒徒しゅととしての私にはやや差し障りそうな道連みちづれではあったが時とするとあなどり難い小さな監督者であろうも知れぬが、だが、私自身にもむしあるいはそれを望んだ心もちもあった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
と思うと、ひどく退屈な表口についた扉が、思いがけずある大胆な即興の意匠で、流暢な線とあざやかな色とで——酒徒バッカント水精ニンフや、ばら色の裸形などで、ふちどられていたりする。
神の剣 (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)