“のみか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喫掛33.3%
呑掛16.7%
而已歟16.7%
蚤蚊16.7%
酒家16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(伯爵)ととなうるその釵を抜いて、脚を返して、喫掛のみかけた火皿のやにさらった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
種彦は半ば呑掛のみかけた湯呑ゆのみを下に置くと共に墨摺すみする暇ももどかしに筆をったがやがて小半時こはんときもたたぬうちに忽ち長大息ちょうたいそくもらしてそのまま筆を投捨ててしまった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
拙者せっしゃ性癖有時吸之、若而人じゃくじじん之未能、いささか因循至今、唯しばらく酒当而已歟のみか
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
夜に入りて、雷鳴、雨しきりに降て、臥る上よりもり、蚤蚊のみかにせゝられて眠らず持病さへおこりて消入斗になん。
大「いや、どうも無理に酒をしいられ、神原も中々の酒家のみかで、飲まんというのをかずに勧めるには実に困ったが、飯もべずに帰って来たが、さぞ待遠まちどおであったろう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)