“墨摺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみずり50.0%
すみす50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがために元禄時代菱川師宣の盛時に流行したりし墨摺すみずり絵本類の板刻は享保きょうほうに至りておおいすたれたりといふ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
重政は鈴木春信の門人にして勝川春章一筆斎文調及び歌川豊春らと並びて明和安永間の名手なり。重政の劇場を描ける絵本は墨摺すみずり三冊にて『戯場風俗栄家種ぎじょうふうぞくさかえぐさ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
種彦は半ば呑掛のみかけた湯呑ゆのみを下に置くと共に墨摺すみする暇ももどかしに筆をったがやがて小半時こはんときもたたぬうちに忽ち長大息ちょうたいそくもらしてそのまま筆を投捨ててしまった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)