飮酒家さけのみ)” の例文
新字:飲酒家
「分つた、海鼠腸このわた。……五島ごたうだつしやろ。……それ知らいで、飮酒家さけのみと可味いもん喰ひの看板掛けとかれまツかいな。」
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「これ知らんかなア、お前の飮酒家さけのみもまだ素人や。」と、父は丹念に壺の目貼を取つて、灰吹を掃除した時に出るやうな、ぬら/\した、汚らしいものを箸に挾み出して、可味うまさうに舌打した。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)