“さきぶれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先触68.8%
前触12.5%
先觸6.3%
先布令6.3%
前駆6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてまた、この愛情が先触(さきぶれ)にすぎなかったも一つの新しい愛は、クリストフの心を奪い、そこにあるあらゆる他の光を薄らがせてしまった。
沈黙男子の価値(ねうち)はとうに消磨(すりき)えてしまったが、かの手紙を出してから数えるとおよそ十日の後、国元の父庄右衛門が前触(さきぶれ)もなくにわかに出京して、着したばかりでただちに秋元へ尋ねて来た。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
郡奉行へ相談の上見知人(みしりにん)の爲江戸表へ連行(つれゆく)事と定めけれど老人(らうじん)なれば途中(とちう)覺束(おぼつか)なしと甚左衞門をも見知人(みしりにん)に出府致す樣申渡し直に先觸(さきぶれ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ばた/\と馳來(はせくる)人音(ひとおと)に越前守悴(せがれ)暫(しば)しと押止(おしとゞ)め何者なるやと尋ぬれば紀州よりの先觸(さきぶれ)と呼はりける越前守是を聞き先觸(さきぶれ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
サアお出(いで)だというお先布令(さきぶれ)があると、昔堅気(むかしかたぎ)の百姓たちが一同に炬火(たいまつ)をふり輝(て)らして、我先(われさき)と二里も三里も出揃(でぞろ)って、お待受(まちうけ)をするのです。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
霙(みぞれ)は絶えず降りそゝいで居た。あの越後路から飯山あたりへかけて、毎年(まいとし)降る大雪の前駆(さきぶれ)が最早やつて来たかと思はせるやうな空模様。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)