“さきぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先触80.0%
先觸13.3%
前触6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六月十日に着いた将軍の御召馬は、言わば西から続々殺到して来る関東方の先触さきぶれに過ぎなかった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
八五郎は先觸さきぶれをしました。江戸一番の親分と言つた、ほこりに充ちた調子ですが
それは太陽の君臨する前触さきぶれかとも見えたが、たちまち団々たる黒煙の柱が空へ巻き上がってきたので、あきらかにそうでないのが知れた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)