“ぜんく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前駆90.0%
前駈10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その裾の辺を前駆ぜんくとして二本、後駆こうくとして二本都合四本の、松明たいまつの火に照らされながら、そうして遅く出た半かけの月に、頭上を蒼白くぼかされながら、妖怪の行列が通っていた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
屋の上で鴟の鳴くのは飯綱の法成就の人に天狗が随身伺候しこうするのである意味だ。旋風の起るのも、目に見えぬ眷属けんぞくが擁護して前駆ぜんくするからの意味である。飯綱の神は飛狐ひこっている天狗である。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その後明応七年二月にもまた春日社参をやったが、この時は前駈ぜんくの馬がなかったので石原庄でもって借り入れたとある。永正二年には春日祭上卿をも勤めた。