先觸さきぶれ)” の例文
新字:先触
郡奉行へ相談の上見知人みしりにんの爲江戸表へ連行つれゆく事と定めけれど老人らうじんなれば途中とちう覺束おぼつかなしと甚左衞門をも見知人みしりにんに出府致す樣申渡し直に先觸さきぶれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ばた/\と馳來はせくる人音ひとおとに越前守せがれしばしと押止おしとゞめ何者なるやと尋ぬれば紀州よりの先觸さきぶれと呼はりける越前守是を聞き先觸さきぶれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申立通したりとかされば平澤村には先觸さきぶれ來れば又れいの澤の井の調しらべなるべし是迄これまでの通り村中すこしも存じ申さずと言放いひはなし懸り合に成ぬ樣に致事第一なりと申合せ役人やくにんの來るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)