“さいふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔡福33.3%
斎服33.3%
最福33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夕、弟にあとをまかせ、蔡福さいふくは大牢の路次を曲がりかけた。と、薄暗がりの物蔭から走り出た蝙蝠こうもりのような人影が、ペタと彼の前にぬかずいて。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この夜、蔡福さいふくと蔡慶の兄弟は、家族を先に山東へ立たせたあと、軍師呉用のいる所をたずねて来て、こう頼んだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みなのぞきていさゝかも家内に故障さゝはりなく平安無事ぶじなる者をえらび、神㕝じんじの前のあけ神主沐浴斎戒もくよくさいかい斎服さいふくをつけて本社にのぼり、えらびたる人々の名をしるして御鬮みくじにあげ、神慮しんりよまかせて神使とす。
縦令たとひ石橋いしばしたゝいて理窟りくつひね頑固ぐわんことうことの如く、文学者ぶんがくしやもつ放埓はうらつ遊惰いうだ怠慢たいまん痴呆ちはう社会しやくわい穀潰ごくつぶ太平たいへい寄生虫きせいちうとなすも、かく文学者ぶんがくしや天下てんか最幸さいかう最福さいふくなる者たるにすこしも差閊さしつかへなし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)