“さいしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
採取27.3%
祭酒27.3%
歳首18.2%
寨主9.1%
寨首9.1%
催主9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは私がかつて、こわれた窓硝子ガラスの光ったふちから採取さいしゅしたものでした。あの怪物が室内から飛び出すときに、するどい硝子の刃状はじょうになったところで、切開したものと思います。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
名は燿蔵ようぞういみな忠輝ただあき、号を胖庵ばんあんといい、祭酒さいしゅ述斎じゅつさいの第二子である。弘化二年十月罪を獲て改易かいえきとなり、その身は讃州丸亀まるがめの領主京極きょうごく氏の藩中に禁固せられた。時にその年五十歳であった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「時やいま非常、中国の興亡この際にかかる。年暮ねんぼの辞儀を廃さん。歳首さいしゅの祝礼も、敢えて努むには及ばず。それただ敵に尺地せきち寸土もはずかしむるなかれ——」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これにおられる寨主さいしゅ宋公明には、久しくあなたを慕っておられ、梁山泊一同協議のうえ、あなたを仲間にお迎えしようものと、すなわち、呉用が一策を用いた次第でした。——不悪あしからず、不悪
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じつは寨主さいしゅ宋江先生の秘命をおび、急遽きゅうきょ、おたすけに参ったわけだ。しかもあなたの一存でここは延ばせる。足下の侠気にすがるほかはない。寸礼すんれいのおしるしには、ここに黄金一千両を持参いたした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近ごろ寨首さいしゅとなった宋公明そうこうめい(宋江)は決してただの旅人衆に害を加えるようなことはしないが、でも万々、お気をつけなすって、というのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは以前、聚議庁しゅうぎちょうとよび、さきの総統晁蓋ちょうがいの亡きあと、忠義堂と改めました。そして仮に私が寨首さいしゅ椅子いすについていますが、元来、そのうつわではありませぬ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余は湯壺ゆつぼわきに立ちながら、身体からだめす前に、まずこの異様の広告めいたものを読む気になった。真中に素人しろうと落語大会と書いて、その下に催主さいしゅ裸連はだかれんと記してある。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)