“さいしゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
再娶33.3%
催主33.3%
細珠33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは榛軒の前妻の伊沢氏にゐた間の最後の消息と、榛軒が志保を識つた時期とに本づいて、其再娶さいしゆを此年天保三年の事と推定した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしはさきに山陽の未亡人里恵の書牘に拠つて、山陽再娶さいしゆの年を定めた。しかし女子が己の人に嫁した年を記すると、老人が園卉種子ゑんきしゆしの授受を記するとは、其間に逕庭があらうとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ひとゝせ歳越としこしてんをしたる俳諧はいかいまきふところにし、俳友はいいう兎角子とかくしともなひ、そのまき催主さいしゆのもとへいたりて巻をあるじつかはしければ、よろこびて、今夜こよひはめでたき夜なり、ゆる/\かたり玉へとて
微力其任に堪へずと雖も、当代の人目を聳動しようどうしたる雄篇鉅作くさくは問ふを待たず、あまねく江湖に散佚さんいつせる万顆ばんくわ零玉れいぎよく細珠さいしゆを集め、一も遺漏ゐろう無からんことを期せり。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)