“さいえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
才媛60.0%
崔琰10.0%
再縁10.0%
蔡琰3.3%
塞煙3.3%
斎園3.3%
済遠3.3%
菜園3.3%
西園3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかしこれからってのは有難いな。いながらにして花嫁花婿の記事が取れる。堀尾君、お嫁さんは何処出身の才媛さいえんだい?」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
毛玠もうかい東曹掾とうそうのえんに任じられ、崔琰さいえん西曹掾せいそうのえんに挙げられたのもこの頃である。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両親のいなかったためと云っても、母だけは死んではいなかったらしい。彼は父よりもこの母に、——このどこへか再縁さいえんした母に少年らしい情熱を感じていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
むかし、蔡邕と交わりを深めていた頃の話であるが、蔡邕に蔡琰さいえんという娘があった。縁あって、衛道玠えいどうかいに嫁いだが、韃靼だったん生虜いけどられ、えびすのために無理に妻とせられてしまった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は、この文を読み下して、蔡琰さいえんにむかい
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
府史の蔵本はなはだしん明日みやうにち借り来つて示すべしと。翌日すなはち之を見れば、風枝抹疎ふうしまつそとして塞煙さいえんを払ひ、露葉蕭索ろえふせうさくとして清霜を帯ぶ、あたか渭川ゐせん淇水きすゐかんに坐するが如し。かん感歎あたはず。
孔生は斎園さいえんあずまやに移った。その時孔生の胸に桃のような腫物はれものができて、それが一晩のうちに盆のようになり、痛みがはげしいので呻き苦しんだ。公子は朝も晩も看病にきた。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ひときわすぐれて目立ちたる定遠ていえん鎮遠ちんえん相連あいならんで中軍を固め、経遠けいえん至遠しえん広甲こうこう済遠さいえんは左翼、来遠らいえん靖遠せいえん超勇ちょうゆう揚威よういは右翼を固む。西に当たってさらにけぶりの見ゆるは、平遠へいえん広丙こうへい鎮東ちんとう鎮南ちんなん及び六隻の水雷艇なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
菜園さいえんの事は、今後お前に受け持たせる。10900
こう思った煙客翁は、もう一刻も西園さいえんの書房に、じっとしていることはできないような、落着かない気もちになっていたのです。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)