“ごまのはひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
護摩灰33.3%
騙子33.3%
胡麻灰33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
體能ていよくゆすり取んと工夫くふうにこそは及びけれ此油屋五兵衞方の番頭久兵衞と云ふは元上總無宿の破落者ならずものなりしが其後東海道筋にて護摩灰ごまのはひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見澄みすまし荷物又は懷中の金子等をうばとる護摩灰ごまのはひとかいふ盜人が道中筋には有と申すが貴樣も其樣なたぐひならんと正鵠ほしをさゝれて彼町人心の内に南無三寶彼奴きやつめ我等を護摩灰ごまのはひさとりしかと思ひ故意わざと言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取んとしたる騙子ごまのはひなり其時彼奴きやつ引捕ひきとらへしに宿屋の者ども寄集り片小鬢かたこびんの毛を引拔て入墨いれずみをなしたるなり因て某し彼奴をいましめ以後惡心出しなら其の入墨を水鏡みづかゞみうつし見て心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申して一かう取合とりあひ申さず依て秀親八五郎なげき候間不便に存じ某し油屋五兵衞方へ掛合かけあひに參り候にあにはからんや番頭久兵衞と申すは先年三島宿にて一たん取押とりおさへたる騙子ごまのはひなればかれも驚きし樣子にて大いに恐れ早速離縁状は差出さしいだし候へども右の通りもとよりの惡漢わるものゆゑ是まで如何樣の惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
めぐまれ其後五ヶ年の後九助江戸より歸國のせつ藤八方へ一ぱく致せし時私しも藤八方に居不思議に再會さいくわい仕つりしかど其節は途中とちうにて胡麻灰ごまのはひに出合九助難儀なんぎ致す趣意おもむきに付金子のことに心つかひ仕つり居り先年の禮さへ熟々しみ/″\申候間合まあひ御座なく候まゝ不義など致し候事は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)